トレード振り返り

2月25日トレード振り返り@米国市場は改めてリスクオン

 

前日はロシアのウクライナへの侵攻が始まり、マーケットは事実買いとなりニューヨーク市場はものすごいリバとなりました。

以下は前日のSP500指数です。

20220224SP500

一番懸念されていた、ロシアによるウクライナへの侵攻が始まってしまったので、あとはいいニュースに反応するだけというような雰囲気です。

それにしても上げすぎ感のある感じではありました。

 

ニューヨークとしては地理的にも離れていることから、ニューヨークタイムは上げとなりましたが、

翌東京タイム、ロンドンタイムはリスクオン継続とはなりませんでした。

以下はドル円。前日の上げすぎ感もあってか、東京タイムは下げていきます。

20220225USDJPY

 

欧米各国がロシアに強気の発言をするもののウクライナへの支援はせずに全面戦争ではないというのも、前日リスクオンになった一因ではあります。


「ウクライナが東欧のNATO加盟国へ支援を要請」というヘッドラインがあったので、NATOが関わると大きくなってしまうのでは?と思いリスクオフ方向にポジションを取ってみましたが、あまり反応はありませんでした。


20220225EURJPY

軍事的な影響は限定的とやはりマーケットは考えているのかもしれません。

 

この後、ちょっとリスクオフな動きをしたので、ヘッドラインを収集します。

 

 


ロシア外相がウクライナ東部2州の高官と会談予定

 


チェルノブイリ原発にロシアが空挺派遣

他のtweetでチェルノブイリ原発周辺の放射線量上昇というのもありました。

あまりプライスが走るようなヘッドラインは有りませんでしたが、運よくポジションを取った方向へと伸びてくれました。

 

前日からイギリスのジョンソン首相が、ロシアに対して強気の制裁を打ち出していて、この影響もあってポンドは前日大きな下落となっていました。

そのため、ロシアがイギリスの旅客機の飛行禁止というヘッドラインで再びポンドが下がるかと思ってショートしましたが、伸びませんでした。


ロシアとイギリスの関係悪化は今後も気を付けて行きたいですね

 


ユーちぇる社長のラジオで、月末であることに気づきました 😅

あらためて、冷静さを取り戻させてくれる素晴らしいラジオです。

 

21時前に気になるヘッドラインがありました。


中国・習主席からウクライナとの交渉を進言されたというヘッドラインが流れます。

情勢がポジティブに変わるか?と思うようなニュースですが当初は動きはありませんでした。

 


大きな動きとなるには、「ニュースの出どころ」が大事 ということを芳賀さんが教えてくれてます。

 

ではロシア側からの発表があればポジション取ればいいのかと考えていたら、すぐにそのヘッドラインが飛んできました。

 


20220225EURUSD

これは見事に流れの初動を掴むことができました。

22時半に注目のPCEデフレータという指標があったため、すぐに降りました。

 


前回は大きく動いたPCEデフレータ後のマーケットですが、今回はほぼ反応しませんでした。

すでにドル高が十分に進んでしまったというのもあるかもしれません。


ウクライナはNATO加盟国ではないですし、各国もロシアへの制裁へ及び腰、

ニューヨークタイムでは改めてリスク後退、原油価格の下落となりました。

 

 

 


ウクライナ相場でマーケットの感覚が変わってしまいましたが、3月はFOMCとなり、再び金融相場へとなるので、慎重にトレードしていきたいところです。

 

 

ドル円

20220225USDJPY

東京・ロンドンタイムは前日に上げすぎたからか少し下げてきました。ニューヨークタイムからは株の上げに連動して前日を上回る上げに。

ユーロドル

20220225EURUSD

前日のリスクオンが「行き過ぎ」と言ってるかのようにロンドンタイムではドル買いへと一時振れましたが、

中国がロシアへウクライナとの協議を進言したことから再び事態の好転が意識されてユーロ買いとなりました。

AUDUSD

20220225AUDUSD

株上げに連動するように豪ドルも上げました。

ポンドドルGBPUSD

20220225GBPUSD

前日大きく下げる場面のあったポンドですが、この日の下げは限定的でした。

一方で、ユーロに比べて上昇も限定的でした。

引き続き、ロシアとの関係悪化が意識されそうです。

ユーロ円

20220225EURJPY

ロシアとウクライナの会談への期待のヘッドラインが出たところから、リスク後退、株も上昇ということで、ユーロ円は大きな上昇となりました。

ビットコインBTCUSD

20220225BTCUSD

リスク後退が意識され、ビットコインは上下激しいながら緩やかな上昇となっています。

SP500指数

20220225SP500

リスク後退の材料を待っていたかのように、アメリカ株は強い上昇となっています。

米10年金利

20220225US10Y

WTI原油

20220225USOIL

ロシアの原油・天然ガスへの制裁があまり議論されていないこともあって、原油価格は下落となっています。

 

記事作成中です

1週間の動き

 ドル円

20220221-25USDJPY

この1年ぐらいは「リスクオフの円買い」というのはあまりなかったですが、「有事の円買い」は健在でした。

そして巻き戻しも強烈でした。

ユーロドルEURUSD

20220221-25EURUSD

ウクライナ情勢を受けてECBの利上げ観測が後退したのもありドル買い地合いだったところに、ロシアの侵攻があったので、ユーロ売りドル買いは強烈でした。

アメリカがウクライナ問題に絡んでいないというのもあるでしょう。

しかし1.1100はコロナ以降ではまだ割っていない大台だったということもあり、バイザファクトのきっかけになったのかもしれません。

AUDUSD

20220221-25AUDUSD

ウクライナ侵攻前は、経済制裁で原油価格上昇が見込まれていたので資源価格に連動しやすい豪ドルは高値をつけていました。

ウクライナ侵攻後はあまり原油価格下落の影響は受けていないようです。

ポンドドルGBPUSD

20220221-25GBPUSD

ロシアのウクライナ侵攻以降、ジョンソン首相のロシアへの厳しい対応によりポンドは大きく反応しました。

侵攻前から300pipsもの下落。その後リスクオンとなっても戻し切っていません。

ユーロ円

20220221-25EURJPY

有事リスクに反応しやすい円、ウクライナに近いユーロ。

今回のウクライナリスクで、一番反応しやすいユーロ円。ボラが大きい一方、上下に激しく揺さぶられトレードは簡単ではありませんでした。

ビットコインBTCUSD

20220221-25BTCUSD

リスクセンチメントを表すビットコインは、まさにウクライナリスクを表すような動きとなりました。

市場の先行指標として使えそうです。

SP500指数

20220221-25SP500

ロシア侵攻でリスクがピークとなりそれが底となりました

米10年金利

20220221-25US10Y

市場のリスク意識が高まった時は債券買い、金利低下となっていますが、全体的に2.00%近くで引き続き高いですね。

WTI原油

20220221-25USOIL

ウクライナ侵攻で原油は100ドルに達しましたが、ロシア原油への制裁がなさそうで、横ばいとなっています。

 

 

チャートはすべてTradingViewです。

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