前日にはロシアとウクライナの停戦交渉の2回目が持ち帰りとなり、事態の長期化が意識されてきた中、
この日は東京タイムすぐに衝撃のヘッドラインが走りました。
ロシア軍はウクライナにある欧州最大の原発を砲撃していると@APが報道
APが引用した同原発の広報担当者はTelegramへの投稿で、核の「現実の脅威」が発生していると述べました。 https://t.co/Rde4ZiiuwE
— Marika Katanuma (@marikakatanuma) March 4, 2022
私はこのヘッドラインを見たのがお昼休みだったのですが、字面だけ見ると大きくリスクオフでドル円が下がっているのか?と思いましたが、それほど反応はしていませんでした。
ドル円のチャート
ヘッドラインから20pipsほど下げた後、上昇へと転じています。
この内容で下げないのはおかしいだろう?と思いましたが、一方で日本はエネルギー輸入国であり、原油価格上昇すれば円安への圧力となります。
また、同じくリスクオフとして「ドル買い」が発生すると「ドル円」は綱引き状態になってしまい、意外に下がらなかったりします。
一方で直近はユーロ―オージーEURAUDの下げが注目されていました。
ユーロはリスク回避で売られる一方で、豪ドルは資源高と地理的に遠いことで上昇していたからです。
この日も引き続き下げていたので、原発攻撃というヘッドラインがある以上はこのトレンドは変わらないだろうと考え、ヘッドラインから時間がたっていましたが、ユーロオージーをショートしました。
ユーロオージーEURAUDショート1.50360
ウクライナの原発が攻撃されている報道— FX10万円スタート@けい (@FXmakenai) March 4, 2022
フランスの報道では、ザポリージャ原子力発電所のまわりはロシア軍で包囲されていて、志願兵が抵抗しようと集まっていることが報道されている。地元の人達も原発を守ろうと必死だ…
マクロン大統領が動いたのはこの状況をふまえてだろう、発電所への攻撃はやめるべきだhttps://t.co/G7cPAaR8Wx— Rieker Reika.H (@doll__en) March 4, 2022
【要人発言】
🌎国際原子力機関(IAEA)
「ウクライナから原発の放射能レベルに変化なしと報告を受けた」— みんなのFX|トレイダーズ証券【公式】 (@Min_FX) March 4, 2022
【ニュース速報📸🥷】
国際原子力機関(IAEA)は、
「ザポロジエ原子力発電所付近の建物にミサイルが当たったが、原子炉ではなかった」
「ミサイルによるザポロジエ原子力発電所の安全システムに影響はない」と報道✍️— みんなのFX|トレイダーズ証券【公式】 (@Min_FX) March 4, 2022
原発攻撃は、付近の建物への火災のみで、原発そのものへは影響がなかったということで、最悪の事態ではなかったのですが、引き続きマーケットの心理としてはユーロ売りでした。
✅欧州通貨安くオセアニア通貨高続く。ユーロオージーの下落がすごい
✅雇用統計22:30(YouTubeライブあり)今回は注目度低い。来週の消費者物価指数注目
✅不確実性高い相場。憶測でトレードしない。リスクを限定したトレードを。決めつけている時ほど損切りできず含み損がふくらみ、切れなくなる https://t.co/aITY0YvH62— FX10万円スタート@けい (@FXmakenai) March 4, 2022
戦争によりとんでもないボラとなっていますが、「そろそろ好転するだろう」という憶測でトレードが初心者にはありがちです。
「反転を確認してから」あるいは「明確なヘッドラインが出てから」のタイミングで、なおかつ逆指値を置いてリスクを限定するのが逆張りエントリーの基本となります。
1.48805利確 https://t.co/PBgvQI8YeV
— FX10万円スタート@けい (@FXmakenai) March 4, 2022
雇用統計前にポジションを解消しました。
雇用統計の発表では市場は大きく反応しませんでした。
【経済指標速報】
🇺🇸米雇用統計の結果です📣
非農業部門雇用者数変化が予想を上回る🙂22:30
🇺🇸非農業部門雇用者数変化(前月比)
結果:67.8万人
予想:40.0万人🇺🇸失業率
結果:3.8%
予想:3.9%🇺🇸平均時給(前月比)
結果:0.0%
予想:0.5%🇺🇸🇯🇵ドル円は115.37円近辺で推移💹
— みんなのFX|トレイダーズ証券【公式】 (@Min_FX) March 4, 2022
[エバンス発言]
インフレ率はあまりにも加速
ー間違いなく対応する必要バランスシート縮小
ー年央までの開始を支持インフレは年内3.0%超を維持
ー来年2.5%, 再来年2.0%戦争の影響ほぼ見られない
ー原油と天然ガスの高騰除く
ー不確実性は極めて大きい今年7回の利上げ
ー必要量を超えている pic.twitter.com/FpnfpMV3iw— YutoHaga 芳賀勇人 (@Yuto_gahagaha) March 4, 2022
原発ヘッドライン以降、ドル高・円高となっており、ドル円は綱引きとなっていましたが、アメリカ国務長官の発言で変わりました
🇺🇸ブリンケン国務長官
「戦争を止めるためなら手段は選ばない」BLINKEN SAYS COMMITTED TO DO EVERYTHING TO MAKE WAR STOPS - RTRS
— YutoHaga 芳賀勇人 (@Yuto_gahagaha) March 4, 2022
アメリカも強硬な姿勢に出るかということを匂わせたことで、ドル円は円高に一気に傾きました。
115.030利確
— FX10万円スタート@けい (@FXmakenai) March 4, 2022
「リスクオフ」といっても「どの通貨が最も注目されているか」が重要だということを感じさせられる日でした。
本日のヘッドライン👇
良い週末をお過ごし下さい。 pic.twitter.com/YBAjtShW3c— YutoHaga 芳賀勇人 (@Yuto_gahagaha) March 4, 2022
一時5.2万まで落ちたマンがここまで戻って来れました。 pic.twitter.com/74tT6b6K4H
— FX10万円スタート@けい (@FXmakenai) March 4, 2022
一時は大きく資金を減らしていましたが、「ヘッドラインを背景としたエントリー」と「どの通貨が意識されているか」を念頭に置いたことで、資金を回復することができています。
twitterの引用につきましては、twitter社のポリシーに準拠しています。
ドル円
ドル円は原発攻撃のニュースでは30pips程度の反応。リスクオフ局面ではドルが買われるのか円が買われるのかで右往左往した感じです。
ドル円はニューヨークタイムから急激な下落となりました。アメリカ国務大臣の発言がきっかけでドルよりも円買いとなったでしょうか。
ユーロドル
ユーロドルもまた原発攻撃のヘッドラインでリスクオフ。
しかし、1.10000の大台だったということもあり下げ渋りましたが、ロンドンタイムから資金が入ってきて大台を下抜けしてからは損切りを巻き込んだように一気に下げて行きました。
AUDUSD
原発攻撃により改めてエネルギー需給が意識され、資源国であり地理的に遠い豪ドルは強かったです
EURAUDユーロオージー
一番リスクが高いユーロと、リスクが低いと考えられる豪ドルの通貨ペアEURAUD
1.50000、1.490000のキリ番で下げ渋る動きは見せますが、むしろ反発しやすいところで反発しないということは下への意識が高いことの現れと考えられます。
SP500指数
アメリカ株指数は原発攻撃のヘッドラインから大きく下げましたが、その後は下げ渋りました。
ヘッドラインが出なければ、下がれば買われる感じがあります。
ビットコインBTCUSD
金(ゴールド)が上がるのと反比例するようにビットコインは下げています。
NY引け後も下げていて、相場のリスクを受けている感じです。
米10年金利
原発攻撃のヘッドラインから金利が急低下。
リスクオフで資金が債券に避難しているということでしょう。
WTI原油
原油価格高騰により原発が注目されているの中の原発攻撃で、再び原油価格の上昇となっています
1週間の動き
ドル円
「有事の円買い」と言われますが、原油価格が上昇すると円売り圧力になります。
「有事のドル買い」となる場面もあり、ドル円のトレードは上下激しく難しいと思います。
EURUSD
ウクライナ情勢の悪化でユーロ売りは鮮明です。1.1200から1.0900付近まで大きな下げとなっています。
AUDUSD
ドルストレートは連動することが多く、またドル高になりやすい地合いですが、豪ドルは一週間を通して強く上がっています。
地理的に遠いこと、資源高が進んでいることがあります。
GBPUSD
先週はロシアへの制裁の影響が大きいと思われイギリス・ポンドも強く下げていました。
しかしイギリスは産油国でもあるので原油価格が上昇したことで、ポンドの下げもいくらか緩和されている感があります。
ユーロ円
ユーロ安、円高の流れなので、一週間を通して400pipsの大きな下げとなっています。
EURAUD
リスク回避のユーロ、安全とされている豪ドルのペアはその動きが顕著です。
一週間を通して700pipsもの下げ。
そろそろ上がるだろうという気持ちも出てきそうですが、明確な反転サインが出ない限り手は出さない方が良いでしょう。
ビットコインBTCUSD
週初はロシアSWIFT排除の影響でビットコインへの期待が高まりましたが、ウクライナ情勢の悪化が著しいことでリスク選好の悪化から再び下げてきています。
SP500指数
アメリカ株は下がったところは買ってくる勢力がいるようで、今週は大きな下げ渋っています。
これだけのヘッドラインが出ても下げないという意味も受け止めなければなりません。
米10年金利
リスク回避の債券買いで金利は低下しています
WTI原油
戦争悪化で原油高。一時はイランとの核合意が伝えられ、原油の需給が和らぐかと思われましたが、原発攻撃により再びエネルギー危機が意識され上昇しています。
チャートはすべてTradingViewです。
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