連日、ウクライナ情勢が悪化したり緩和されたり、上下に激しいマーケットとなっています。
LAVROV AGREES TO BLINKEN TALKS NEXT WEEK - CNBC
ブリンケンとラブロフの会合は来週ヨーロッパにて実施。
*『アメリカの』提案を『ロシアが』受け入れたというのが事実。
*『侵攻がなければ』という条件付き。ロシア側の提案であればもう少しインパクトが大きかったかもしれません。
— YutoHaga 芳賀勇人 (@Yuto_gahagaha) February 18, 2022
前日にアメリカとロシアの会談が伝わって少しリスクオフが後退しましたが、「アメリカの提案」を「ロシアが受け入れ」たとヘッドラインが修正されました。
似たようなニュースでもちょっと修正されるだけでだいぶ印象が変わってしまいます。
メディアもヘッドライン合戦になっていて正確性がない情報も飛んでくるので、単純にヘッドラインに飛び乗ると一気にずどーんと逆行される危険もはらんでいます。
昨日はうまくヘッドラインを拾うことができましたが、調子に乗らず、ひとつひとつヘッドラインの鮮度を吟味してトレードします pic.twitter.com/6aiJ8sCCNT
— FX10万円スタート@けい (@FXmakenai) February 18, 2022
前日はとても幸運にもウクライナ情勢のヘッドラインで50pipsぐらいを2回取ることができたので、気持ちにも余裕がありました。
あまり手を出さないように心がけます。
✅昨日はウクライナリスク。「数日以内攻撃開始される」教科書的なリスクオフに
✅忘れてはならない🇺🇸金融政策。ブラード発言変わらず「7月まで1%、第2四半期引締め」他のメンバー乗っかるか注目。24:45以降発言相次ぐ
✅ヘッドラインリスク半端ない。未来はわからない。どちらに行ってもいいように https://t.co/ZqGhgbs8vd— FX10万円スタート@けい (@FXmakenai) February 18, 2022
この日はアメリカFRBから数人の発言が予定されていました。セントルイス連銀ブラード総裁は極めてタカで一貫していましたが、その他の役員が続くのかが今後の焦点です。
一方で前回ハト派からの転換が意識されマーケットを驚かされたECBも徐々に方向性が明らかになりつつあります
Euro zone may have turned page on low inflation, ECB's Lane says - RTRS
レーンECB専務理事は『潮目が変わりつつある』ことを示唆。
状況次第で利上げ幅が25bpを上下する可能性にも言及。『漸進的な』スタンスは堅持。
一方『今年の利上げはあり得ない』との見方は現実味を失いつつあります。
— YutoHaga 芳賀勇人 (@Yuto_gahagaha) February 18, 2022
戦争ヘッドラインで忘れがちですが、アメリカとEUの金融政策も引き続き追って行かなければなりません。
🇪🇺カジミールECB理事
『8月の資産買入終了を支持』
『利上げは柔軟に判断』
*ビルロワドガローECB理事の『7~9月のQE終了を支持』発言よりも具体的ECB’s Kazimir Backs End of QE in August, Flexibility on Hikes - Bloomberg pic.twitter.com/zwv1dTuvcY
— YutoHaga 芳賀勇人 (@Yuto_gahagaha) February 18, 2022
この日は前日終わりごろからのウクライナリスク後退気味でしたが、21時半頃に東ウクライナがロシアに避難というヘッドラインが出てから流れが変わったような気がします。
🇺🇦東ウクライナ分離派
『(住民に対し)本日中にロシアへの避難を開始すべき』SEPARATIST LEADER IN EASTERN UKRAINE SAYS EVACUATION SHOULD BEGIN TODAY
— YutoHaga 芳賀勇人 (@Yuto_gahagaha) February 18, 2022
同値決済
— FX10万円スタート@けい (@FXmakenai) February 18, 2022
しかし、前日のようにぐんぐん伸びなかったので、早々に同値近くで決済しました。
もっと伸びる可能性もあるネタだと思いましたが、一方ですぐに逆にフラれることも多いヒステリックな相場なので、ポジション持っていることもまたリスク。短期勝負です。
あと、前日あたりから、株はリスクオフで下がるのですが、為替が意外と反応が薄かったりするのも気になる傾向です。
RESIDENTS TO FLEE TO RUSSIA AS CONFLICTS WORSEN - IFX
『ウクライナ分離派が住民にロシアへの避難を要請』との報道以降HLが増加。
OP期限、FED高官発言、週末(連休)フロー、地政学、多くのリスクが重なり難易度の高い相場となりそうです。
プーチン大統領の発言はリスクオフ/オンまちまちです。
— YutoHaga 芳賀勇人 (@Yuto_gahagaha) February 18, 2022
Morgan Stanley's Hornbach says 'go 50' - Bloomberg
『市場が50bp利上げを織り込んでいるのならそれに従うべき』(モルガンスタンレー)
『市場期待を下回る正常化』はもはや『追加緩和』に等しいとの見解。
『思ったほどタカではない』→ハト』と極端に解釈されるリスクに警鐘を鳴らしています。
— YutoHaga 芳賀勇人 (@Yuto_gahagaha) February 18, 2022
もはや引き締めは当たり前で、引き締め速度が遅いことが「追加緩和と同等」というモルガンスタンレーの見解。
市場の織り込みはかなり進んでいます。
(これから織り込むのかすでに織り込んでいるのかはわかりませんが)
PUTIN ORDERS MINISTER TO ORGANISE SHELTER FOR RESIDENTS FROM DONBASS - RIA
プーチン大統領はドンバス地域の住民保護に向け緊急要請を発出。
分離派の拠点付近では自動車の爆発も観測(ドネツク)。
バインデン大統領は日本時間AM6:00からウクライナ情勢を巡り最新情報を共有予定です。
— YutoHaga 芳賀勇人 (@Yuto_gahagaha) February 18, 2022
東ウクライナをロシアが救済するという流れになってきて、いよいよ具体的な動きが見えてきたような気がします。
UKRAINE'S DANILOV: WE DON'T SEE RUSSIAN FULL-SCALE INVASION
ウクライナ国防トップは『最大規模の侵攻は想定し難い』との見解。
ドイツ外相も言及したように現状は『侵攻』よりもやや小規模な『クーデター』的な攻撃になるとの見方が台頭。
焦点は攻撃の有無(if)よりも方法(how)かもしれません。
— YutoHaga 芳賀勇人 (@Yuto_gahagaha) February 18, 2022
Base case:
1) Russia secures Donbas. No conflict, since controlled by rebels.
2) Putin declares Donbas independent.
3) Ukraine doesn't counter-attack
4) Some token sanctions
5) It's all over— ForexLive (@ForexLive) February 18, 2022
訳:
ベースケース
1)ロシアがドンバスを確保する。反政府勢力が支配しているため、紛争は起こらない。
2) プーチンがドンバス独立を宣言。
3) ウクライナは反撃しない。
4) 形だけの制裁
5) 全て終了
このようなシナリオで進んでいるのでしょうか。
BIDEN: THINKS PUTIN HAS MADE A DECISION ABOUT IF TO INVADE - BBG
バイデン大統領は『プーチン大統領はすでに最終決定を下したはずだ』と発言。
一方で『外交交渉の余地はまだ残されている』とも。
『決定を下したと思う理由は?』と問われ『我々は優秀な情報機関を有している』と答えました。 pic.twitter.com/XjlFCPH1R1
— YutoHaga 芳賀勇人 (@Yuto_gahagaha) February 18, 2022
バイデンが「ロシアが最終決定を下した」と発言し、これが世界的にメディアで流れていますが、ちょっとパフォーマンス感もあります。
ECB Officials Edge Toward 2022 Rate Hike to Stem Inflation - BBG
ECBの年内利上げに現実味。
ハト派筆頭格の理事らも見通しの修正に着手(匿名関係筋)。QEはビルロワドガローが示した3Q(7月)終了が最速。
3Q後半~4Qの利上げであれば『漸進的』なスタンスで一貫しているように感じます。
— YutoHaga 芳賀勇人 (@Yuto_gahagaha) February 18, 2022
ECBが臨時の会合をするということでこちらも注目です
I will meet my fellow Governing Council members in Paris on 24 Feb for an informal get-together afternoon, a day before we meet with EU finance ministers. This is the first gathering in person for a long time and a chance to discuss a wide range of topics. I look forward to it.
— Christine Lagarde (@Lagarde) February 18, 2022
本日のヘッドライン👇
(①地政学)
(②FED高官など為替関連) pic.twitter.com/VkAE49mGfK— YutoHaga 芳賀勇人 (@Yuto_gahagaha) February 18, 2022
金融政策もウクライナリスクもヘッドラインの多い一週間でした。
いつも芳賀さんのtweetを引用させていただいていますが、改めて感謝申し上げます。
twitterの引用につきましては、twitter社のポリシーに準拠しています。
ドル円
10:30頃にリスクオフ後退に反応して上げました。
ロンドンタイムからニューヨークタイムにかけて株は下げましたがドル円の下げは意外と小さかったです
ユーロドル
ウクライナリスクについては、株ほど為替は反応しなくなってきています。
しかし21:30頃からの東ウクライナがロシアへ避難という動きは本格的な展開になりそうで、そのヘッドラインから明確に下げています
AUDUSD
21:30からの下げはドル高が強かったので豪ドル米ドルも合わせて下げています。
円買いよりもドル買いが強かったということでしょう
ユーロ円
ウクライナに近いユーロが売られる、リスクオフでは円が買われるという観点から最近はユーロ円をトレードしています。
エントリーしたところでそのまま持ち続けていれば利益取れてましたが、急反発しやすい相場なので仕方ないですね。
建値に逆指値置いて含み益だったらホールドしますが、そうでなければ無理はしません
SP500指数
アメリカ株は大きく下げました。
為替に比べて下げすぎな気もしますが、金融引き締めも迫っているので売却の口実にされている感もあります。
引け前に少し持ち直していて、相変わらず安かったら買いたい勢力もいるということですね
米10年金利
金利は大きく下げています。
リスクオフなので資金が株から債券へシフトしているということでしょう
WTI原油
アメリカとイランが核合意というヘッドラインがあって原油は下げるときもありますが、ウクライナリスクが高まれば原油価格は上昇となります
ビットコインBTCUSD
リスク許容度を映すビットコイン。
こちらも下げています
1週間の動き
ドル円
戦争リスクが上がると買われる円。
情勢が上下するたびにドル円も激しく反応しました
EURUSD
ウクライナに近いユーロもヘッドラインに反応しやすい。
一方で週の後半は反応が鈍かったのもなんで?と印象的でした。
AUDUSD
ドルストレートの中では豪ドルはリスクから遠い、また金融政策でも利上げ期待ということで、一週間を通すと上昇となりました
ユーロ円EURJPY
今回のリスクで一番反応しやすいと考えて、いつもは触りませんがユーロ円をトレードしています。
しかし、ボラも大きいので欲張ると痛い目に合いますので注意です
ビットコインBTCUSD
ビットコインの下げの大きさが、市場の雰囲気を映し出しています。
週末は何度もボトムとして意識される40000ドルの攻防になります。
SP500指数
株もじわじわと下がってきています。
決算も終わって、上げる材料がないという状態です
米10年金利
金融政策で2.00%の大台となっていた米金利ですが、リスクオフの債券買い、債券価格上昇、金利低下になっているという様子が明確に出ています。
WTI原油
ロシアは産油国なので、ウクライナ情勢が悪化すれば原油高ですが、今週はアメリカとイランの核合意が度々報じられ、原油は横ばいでした
チャートはすべてTradingViewです。
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