トレード振り返り

2月11日トレード振り返り@マーケットは戦争モード

この日はノートレードでした。

前日はアメリカ消費者物価指数の後のブラード総裁の発言でさらにFRBの利上げ加速があるかということで株安ドル高になっていました。

 

 

最近頻繁に言われる、短期国債と長期国債のイールドカーブ。

むずかしい話ですが、このようにわかりやすくまとめてくださる方がいるので、とても助かります。

 

 

前日のブラード発言により「緊急利上げがあるのか」で市場は持ち切りでした。

こういう新しい情報が出てきた時というのは、どうしても私のような素人は急いで動かないと!って思ってしまいがちです。

 

ユーちぇる社長は、「緊急利下げならわかるけど、景気を悪くする『利上げ』を緊急でやるのか?」と話していました。

単純にメディアの煽り報道だけでなく、経験が長い人の”感覚"もしっかり情報収集する必要がありますね。

 

 

利上げ以前に、いまだにQE(量的緩和)が縮小されつつも実施されており、まずはそれが終了してからとなります。

それの予定の公表がこの日のアメリカ15時に発表があるので、それでFRBの動きを確認しないと、ガチで利上げ加速なのかはわかりません。

 

ブラード総裁の発言も強烈でしたが、「マーケットはこれ以上タカを織り込めない」状態にもなりつつあります。

ドル高が進んではいますが、いざ利上げが始まってくれば道筋がはっきりしてくるので、むしろ今度はマーケットはドル安の機会を伺う展開になることも考えられます。

なので、今はドル高を追うのもちょっと危険かなという感じ。

 

どっちに行くかよくわからないし、動いたら大きそうなので、かといって日本時間ロンドン時間にはイベントもなく、憶測の危険なポジションは取らずにこの日はトレードしませんでした。

 

 

結局はQEの早期終了はありませんでした。

 

緊急利上げ説はほぼ可能性がなくなりました。

ウクライナ侵攻開始間近か

この日の注目は利上げ加速かどうかが注目ポイントだったわけですが、雰囲気をひっくり返すヘッドラインが飛び込んできます。

 


以前からもたびたびウクライナ情勢が言われていましたが、情勢がより緊迫してきました。

これを受けてマーケットは一気にリスクオフに。

 

円高、ドル高、株安、ビットコイン安、金(ゴールド)高、という教科書通りのリスクオフの買われ方になりました。

ただ、日本時間のAM3時頃だったので、日本人の方にとってはほぼノーチャンスですね。

 

結果的に株は2日連続の大きな下落となりました。

 

 


トップ同士の会談がありますので、まだ戦争が始まるかどうかはわかりません。

超リスクオフの雰囲気のまま月曜の朝を迎えると、真っ先にそのリスクオフを浴びる日本株は大きく下げるかもしれませんね。

一方で、戦争回避、あるいは戦争開始となれば、不確定要素がなくなって、もしかしたら上げてくるかもしれません。

 

 

twitterの引用につきましては、twitter社のポリシーに準拠しています。

ドル円

20220211USDJPY

「有事の円買い」とはまさにこのことですね。30分で100pips近い下落です。

最近はリスクオフの円買いは起きないのではなんて言われていますが、こういう時の大口は理屈抜きでセオリー通り動いてくるということでしょうか。

または、前日の日銀指値オペや米CPIによって円安ポジションがたまっていたのも、損切り祭りで一気にプライスが走った理由かもしれません。

ユーロドル

20220211EURUSD

ユーロもまたECBでロングポジションが多かったので、逆に行けば損切りが走りやすい状態だったのでしょう。

地理的にもロシアウクライナに近いので、売られやすい通貨となります。

AUDUSD

20220211AUDUSD

豪ドル米ドルは確かにドル高に振れていますが、地理的に遠いこと、原油が上昇していることで、ユーロほどの下げにはなっていません。

SP500指数

20220211SP500

金融引き締め加速か?で地合いが悪かったところに戦争リスクが飛び込んできたので、株も大きく売られました。

米10年金利

20220211US10Y

有事の資金の避難先として、アメリカ債券が買われたということでしょうか。

債券価格上昇なので、金利は大幅な低下となっています。

WTI原油

20220211USOIL

ロシア産の天然ガスが入ってこなくなると、ますます燃料事情が悪くなります。

原油は95ドル近くとなっています。

 

1週間の動き

 ドル円

20220207-11USDJPY

主要国で唯一金融緩和を力強く訴えている日銀。

そのためじわじわと円安が続いていましたが、戦争リスクにより強烈に円高に振れました。

しかし、セオリー通り円高になったということで、不安定要素がなくなれば押し目買いのチャンスになるのではないでしょうか。

EURUSD

20220207-11EURUSD

小さいレンジのように見えてしまいますが、値幅が大きすぎて小さく見えるだけです😅

消費者物価指数発表後の強烈なドル安は、ここまでの金融引き締め観測のドル高が終わることを表しているのかもしれません。

結果としては予想外にタカ派だったブラード発言と戦争リスクでさらにドル高へと振れましたが、FRBネタでこれ以上のドル高余地は限定的なのではないでしょうか。

ただ、ECBの方も利上げ観測をけん制する動きが出ているので、劇的なドル安というのもまだ先でしょうが。

AUDUSD

20220207-11AUDUSD

今週はオセアニア通貨が強かったです。

原油価格は上昇していますし、中銀ははっきり言いませんが利上げ期待も高まっています。

あまり株価の下落にも反応してきません。

ビットコインBTCUSD

20220207-11BTCUSD

下値の硬さが確認されて再び上昇していたビットコインでしたが、こちらも金融引き締めと戦争リスクで下げました。

大きなダブルトップになっているようにも見えますし、再び下値をうかがう展開でしょうか。

SP500指数

20220207-11US500

アメリカ株は、下がったら買いたい押し目買いでじわじわと上昇していましたが、

10日の消費者物価指数で金融引き締めが意識され、11日は戦争リスクでさらに売られ、再び買い意欲が削がれるような動きとなりました。

 

サポレジ転換のような形になっており、地合いも悪いので、アメリカ株には厳しい展開です。

 

米10年金利

20220207-11US10Y

消費者物価指数を受けてついに2.00%の大台に乗りましたが、戦争リスクで安全資産の債券へ資金がシフトして金利は急低下となっています。

WTI原油

20220207-11USOIL

先週あたりからウクライナ情勢悪化していたので90ドル超で推移していましたが、金曜日の緊迫化を受けてさらに急上昇しています

 

 

 

チャートはすべてTradingViewです。

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